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2004年12月(建築9ケ月前)
「ぼちぼち2年経つな。ぼくも31才やし35年住宅ローン組むには限界やな」66才になって返済完了か・・・。し、死んでるかもな・・
余談だか妻の母親がそんな僕たち夫婦を見て、夏になると蚊取り線香を差し入れしてくれる。当然網戸があろうとなかろうと、思いっ切り隙間のある部屋なのでデカイ蚊が普通
に入ってくる。
一晩に11匹を始末し、住み着いた蜘蛛にあげるといつの間にかデカデカと育ってしまい、コワくなってソっとリリースしたこともある・・。
「なぁ・・・のんちゃん・・蚊取り線香つけよっか。蚊おるで。」
「うん。半分くらいでいい?」ペキっと折る。
「な、なぁ・・・コレ、買ーてきたん??」
「ううん。お母ーさんがくれてん」
「・・・・。」
「・・・・(汗)」
このハイテク時代に、今やコンセントに刺すだけで1シーズンOKで安全なものが沢山出回っている中で、あえて蚊取り線香なのである。
・・・蚊取り線香の香りが狭い部屋に充満する。一気に昭和を醸し出す(汗)そんな夏もあった。エアコンが取り付け出来ないので扇風機のありがたさを痛感した夏も今では懐かしい。
「そやなー。ここのお湯が出ーへんのもキツイな。。エアコン取付不可能っていうのもキツかったな。洗濯が夜10時までにせなアカンのもキツイな・・雪が隙間から入ってくるのもキツイね。」
とにかく夏は暑くて、冬はすこぶる寒い。吐く息が白く凍り
朝起きるとテーブルのコップに入れたお茶が凍っているのでは?と思う時さえある。我が家の冬は間違いなく越冬である。BGMは「昭和枯れススキ」が好ましい。
あまりの寒さに外と同じ気温のお風呂場に入る時は、それなりの覚悟が必要になってくる。
二人で「カワックさ〜〜〜んっ!!」と本気で呼びかけてみたりもした。
「もう、ビンボー生活は満喫したか?」
「うん!にぃちゃん!!暖かい家に住みたい!!」
「節子!まっとけ!もうすぐや」
蛍の墓ごっこもこれが最後である。
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「のんちゃん、輸入住宅にこたつは合わんぞ。こたつでゴロゴロという生活は棄てられるか?」
「のんちゃん、基本的にスリッパ、イス生活やぞ。よく人サマの家でスリッパをどこで脱ぎ捨てたかわからんくなってるようやけど、きっちりと馴染めるか?」
「のんちゃん、よく新築のお宅におじゃまして、リビングにあるソファーセットのソファーに座らずに、床に腰を下ろしソファーにもたれかける絵を目にするが、我々はそういう事はしないぞ。」
「のんちゃん、リビングとダイニングが別々にあるが、ゴハンはダイニングで食べるぞ。リビングではごはんは食べないぞ」
「節子、お米は大事に持ってるんやぞ」
以上を確認する。自分たちの生活スタイルに合わせて、家の種類も選ばなければいけない。
もし、こたつゴロゴロ生活がしたいなら、それはきっちりとタタミのリビングを考慮しないとイケナイ。
その場合おそらく輸入住宅という選択肢は消える。
そして、その2年の間に我々は別の新しい土地を購入する方向で話しは固まっていた。ざっくりと1千万円以内で土地を抑えたとしても、土地を購入するということは建物を2千万円までで抑えないとムツカシイだろう。これで思うような家は建てられるのだろうか???
とにかく年明けには具体的に動こう。
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『昭和枯れススキ』
歌手/さくらと一郎 作詞/山田孝雄 作曲/むつひろし
貧しさに負けた いえ 世間に負けた
この街も追われた いっそ奇麗に死のうか
力の限り生きたから 未練など無いわ
花さえも咲かぬ 二人は枯れススキ
踏まれても耐えた そう 傷つきながら
淋しさをかみしめ 夢を持とうと話した
幸せなんて望まぬが 人並みでいたい
流れ星見つめ 二人は枯れススキ
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