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2003年(建築2年前)
そうこうしている間に職場から車で7分の所の雇用促進住宅に空きができる。即申し込む。
「今は満室で・・・次ぎいつ空くか・・・」と言葉を濁す管理人サンに
「1棟の○○さんが出られますよね。あ、あと2部屋空きになってるみたいですけど」
と主婦ネット情報を元に詰め寄る。
「あ、、、実は補修とタタミの交換がまだで・・・・」
「では申込ますので入居できるのはいつですか?」
そして2週間後に入居が決まる。。。。。
築35年。知らずに訪れたら廃墟と間違われる威圧感ある風貌。
「よいか、妻よ・・。我々はこれから2年間、人様を自宅にお招きすることが出来ないかもしれない。
よいか、妻よ・・。甘い新婚生活がボロい昭和の部屋に逆戻りだぞ。
しかし、2年後にはみんなが驚く家を建てよう!そのためにも、今はマンションで家賃8万円とか払えるか?いや、無駄
だだろう・・(倒置法)
ならば妻よ・・・この部屋で家賃15,000円は魅力だろう」 と、新手の宗教団体のように妻に説き伏せる。
結婚=住む場所 という問題。「オレの稼ぎで養えるのか?」という不安。
どれもこれもお金があればクリアできるものばかり。何度も言うが借金残り400万円也。
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1階には
●パロラマ加工(外観から六角の塔のように見えるアレ)
●玄関扉は親々の2枚扉
●図書室(とにかく資料と本が多いので、専用の部屋)
●工作室(銅版画、金属加工、樹脂加工、塗装、研磨、彫金、歯科技工など、図工、技術的作業が多いので、燃えない、水が流せる、汚れるの前提、強制換気ができる部屋)
●妻、引きこもり部屋(よくわからないが、引き籠もるための小さな個室が必要らしい)
●半地下ワインセラー(階段下を利用した下に掘りこみL字型の食料収納。数段階段を付け地下に下りる秘密のトビラっぽい感じ)
●リビングを土間加工(外とのアクセスをイメージさせる、リビングでありながら土間をイメージさせる、中途半端なエリアの確保)
●暖炉(なんとしても憧れの暖炉。サンタの入口)
●お風呂(とりあえず普通
で・・)
●トイレ(とりあえず普通
で・・)
●キッチン(お湯が出たらなんでもええ)
●テラス(リビング土間からのアクセス)
2Fには
●PCルーム(僕の仕事場)
●音楽室(ドラムセット、ギター10本、ピアノ、バイオリン・・など楽器の置く場所)
●子供部屋×2(将来のため?)
●寝室(なんでもいいし、とりあえず・・)
●ロフト(なんとなくあったらいいなぁ・・)
●吹き抜け(なんとなくあったらいいなぁ・・)
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そしてヒマを見付けては
「オレ達新婚じゃ〜ん、家とか欲しいのよねぇぇ〜。あ、、本気だよ。(なぜか標準語)」を醸しだし、二人して総合住宅展示場をねり歩く。
フムフムと説明を受ける。
とにかく趣味の多い我々は・・・ と、夢を見るのはタダ。とばかりに二人して夢見まくり。
夢遊病者のような目をして2人はヨロヨロとへーベルのモデルハウスに吸い込まれる。
・・・?!
こ、これや・・・。 見事な理想どおりのリビング土間。階段下には地下牢に続くであろうイメージのワインセラー・・・
これや!!どうよ!! 一気に漠然と思い描いたイメージが膨らむ。クリエイティブな僕は妄想も勝手に走り出す。
「あのぉーーーー。。。このモデルハウス、まるまる買うとしたらおいくらですか?」
いきなり担当者に尋ねる。
「だいたいではございますが、6千万円程度かと・・・」
ろ、ろ、ろ、六千万円?!
「2世帯住宅ですので延床100坪ほどで、坪単価60万円といいますのが、どうとかこうとか。」
終わった・・・。終わったよ。。
かあさん、、、都会の風は冷たいよ・・・。
アッサリと夢を棄て、いきなりカメラを構える。
「妻よ。へーベルでは建てられぬかもしれぬ。ならば、ここで見たものをそっくり他の業者でやってもらおうではないか。ぶつぶつ」
地下牢、リビングから土間、テラスへ続くアクセス、あえて作る段差の雰囲気・・・・おっと、忘れてはならぬ
暖炉のイメージ・・・。
と。もはや林家ペー並にシャッターを切りまくる。
担当者「お、、お写真ですか・・(汗)」
「えぇ、設計の段階であそこの雰囲気って言っても伝わりにくいので、写
真に撮って明確なイメージをお伝えした方が確実かな・・と思いまして。」
「なるほどー。それは分かりやすいですね!いつ頃お考えですか?」
えっ?!・・・
い、いつや?
漠然とはあるけど・・・ 「に、2年後です・・(汗)」
「そうですかっ!では今の間にプランを練られるのですねっ」
「そそそそ。そうよ!ね。いろんな住宅がありますからねー。イメージを固めないとっあっ、と、土地はあるんですよ!」
とおもむろに建設予定地の図面を広げる。およそ100坪。本当に僕の持ち物。
「広い土地ですねー」
「でしょぉーっ!土地はあるんだけどなぁ・・・」
いきなり担当者の目がかわる。「宅地でしょうか?」
「もちろんっ!いやー。6年前に実家を立て直した際に全部整地したんですよ。いやーへーベルさんのが一番イメージに近いなぁ!」
で、思う存分シャッターを切らせていただく。
へーベル、住友、セキスイ、その他同じ手口で手当たり次第にシャッターを押す。
そして満足気に集合展示場を後にする。
ポストには住宅会社のDMで溢れかえる。。。営業マンが入れ替わり立ち替わり尋ねてくる・・・。
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